例題 次の分子は極性分子か無極性分子かを答えよ。
(1) O2 (2) HF (3) H2S (4) CS2 (5) CCl4
例題 次の (a) 〜 (e) に最も適する分子を,下の@〜Eから選べ。
(a) 分子中の電子の総数が最大の分子はどれか。
(b) 非共有電子対の数が最大の分子はどれか。
(c) 分子中の価標の数が最大の分子はどれか。
(d) 三角錐形の分子はどれか。
(e) 無極性分子はどれか。すべて答えよ。
@ F2 A HCl B H2O C NH3 D C2H4 E CO2
(1) 無極性 (2) 極性 (3) 極性 (4) 無極性 (5) 無極性
(a) E (b) @ (c) D (d) C (e) @,D,E
【分子間にはたらく力(分子間力)】
分子間力
分子と分子の間には,互いに引き合おうとする弱い力(イオン結合や共有結合よりもはるかに弱い)が生じている。この力を総称して〔 分子間力 〕という。分子には極性分子と無極性分子があるため,分子間力にはいくつかの種類がある。極性分子,無極性分子に関係なくすべての分子間にはたらくのが〔 ファンデルワールス力 〕である。ファンデルワールス力の大きさは〔 分子量 〕(分子の重さ)とともに大きくなる。そのため,融点・沸点は分子量が大きいほど〔 高 〕くなる。極性分子では分子全体で見たときに電子にかたより(分子内に弱い+と−が生じる)があるため,極性分子間では,ファンデルワールス力以外に弱い〔 静電気力 〕も生じている。そのため,無極性分子よりも融点・沸点が高くなる。例)F2(無極性,分子量38,沸点−188℃)とHCl(極性,分子量36.5,沸点−85℃)その他,一部の極性分子間には〔 水素結合 〕という結合も生じる。(左下)
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